最近のネコも杓子もPEラインと言わんばかりのPEラインブームで、使う人が多ければ発売されているPEラインの数も相当な数になります。
実は僕が初めてベイトリールを購入した際に巻いたラインはスパイダーワイヤーと言う海外のPEラインで、単純に表示をみて「なんだこの強さのラインは!?」と言う感じで購入しました。
まあ、当時PEラインなんてほとんど使われていませんでしたし、リーダーを使うという概念すらなかった何も知らないベイトリール初体験者がPEラインを使いこなせるわけもなく、ほどなくナイロンラインに移行してしまった訳ですけど^^;
あれから軽く20年以上経ちましたけど、現在、10年以上はがっつりとPEラインを経験しています。
その経験から、ベイトリールに適したおすすめPEラインをセレクトしてみました。
逆に相性が悪くて使えなかったラインとその特徴も書いてみました。
その理由や使用感も書いてみましたので、良かったら参考にしてください^^
目次
ベイトリール オススメPEラインランキング ベスト3
まず僕がベイトリールに適していると考えるPEラインの特徴ですが、
・安価である ⇐重要!
・ラインそのものにハリがある
・ノンコーティング
基本的にはこの3点を基準としています。
※詳しくはコチラで説明しています。
▶ベイトリールにおすすめするPEラインの特徴 実は安いラインの方が強い理由【保存版】
では第3位からいきますね。
第3位 Rapala(ラパラ) PEライン サフィックス 832 アドバンススーパー
価格的にボチボチと思っていたこの価格帯のラインが、いつの間にか高級ラインになっていました(笑)
気に入ったラインを長く使っていたらいつの間にかPEラインのデフレが起きており、中堅クラスと思っていたラパラのサフィックス832がよもやの高価格帯PEラインに・・・
この記事を書こうと思ってちょっと調べていたら、軽く浦島太郎状態です・・・^^;
ただまあ、1.5号27.6ldとかなり強度はありますし、150mをひっくり返して2回使うというやり方なら、経済的にも悪くは無いと思います。
使用感としては、やはり若干硬めで、ベイトリールで扱うには悪くないです。
何と言っても最大特徴は、「ラインそのものにハリがある」と言う特性を持っている数少ないPEラインと言うところです。
どう言うことかと言いますと、もちろんこのPEラインも例に漏れずコーティングされていて、それでラインにハリを持たせている部分もあるとは思うのですが、このラインは8本撚りの糸の中にゴアテックスが1本入っているのです。
それによって、「ラインそのもの」にハリが出てくるという訳です。
使用感としてはやはり若干硬めですので、ベイトリールには悪くありません。
このラインはスピニングリールに使用していた知人が、「このライン、良いんだけどちょっと硬いんだよな~」とぼやいていたので、「ん?ベイトリールにはいいんじゃね?」と思って使ってみたのがキッカケです。
案の定、独特のハイブリットラインが生み出すハリはベイトリールでは使いやすく、強度も問題ありませんでした。
ただ、1.5号までしかないので、太い糸を使用したい人には残念ですが、ベイトリールユーザーには一考の価値アリです。
第2位 ヨツアミ G‐soul X4 Upgrade
1号で18ldとスペック上の強度は十分です。
PEラインを選ぶ3つの基準のうち、「安価である」と言う条件しか該当しないモノの、圧倒的的安さです^^
安い理由としては4本編みと言うところもあるのですけど、何でもかんでも8本編みがいい、という訳ではありません。
またどこかで書きたいと思いますけど、4本編みは4本編みの良さもありますので、何でもかんでも8本撚りがいいという訳でもありません。
価格が安いというのも4本撚りの特徴の一つですね。
価格の安さがアドバンテージに繋がるというのは、コチラに書いてある通りですが、やはりトラブルを恐れず使えるというのは大きいです。
▶ベイトリールにおすすめするPEラインの特徴 実は安いラインの方が強い理由【保存版】
楽天市場とアマゾンとで少し価格差がある様ですが(どちらが安いかはは随時変わっていますのでご確認ください)、ハッキリってナイロンラインより安いくらいなので「本当に大丈夫?」とも思いますが、〇国製とかではなく、ちゃんとした日本のラインメーカーであるヨツアミ製なので、品質に関しては問題ありません。
使用感としては「可もなく不可もなく」と言ったところではありますが、何よりこの価格はライントラブルで大量に失う事があっても全く怖くありません^^
ベイトリールでPEラインにチャレンジしようと思っている方には特にオススメします。
ネット上の意見を見てみると、
・強度もあり、なかなか良かったです。
マーキングが1m毎にあるのが結構便利でした。・ラインの質はいいと思います。
ノットも組みやすいし、色も今のところちゃんと残ってます。・安いが、糸なりが大きく、ゴワゴワ感がありしなやかさがありません。馴染むまで様子見
・糸鳴りを言ってる人が多いですがシリコンスプレー使えば他のpe(1000円前後)と変わらない程度です
飛距離も他のpeと比べると落ちますがさほどという感じです・PEをメインにしているのですが、様々なメーカーのPEを使用しましたが、本商品が一番良かったです。
PEでありながらラインにコシがあり、表面も安PEにありがちな毛羽立ちもありません。
バリ〇スのプレミアムPEよりも圧倒的に使いやすく感じました。出典:アマゾン
などなど、肯定的な意見も否定的な意見もありますが、主だったものをピックアップすると、
・強度は特に問題ない
・糸なりが大きい
・飛距離が落ちる
・ゴワゴワする、コシがある
・毛羽立ちが無い
こんな意見が目立ちました。これらをまとめてみますと、
毛羽立ちもない様ですし、耐久性、強度などは心配なさそう。
ゴワゴワで飛距離が落ちるというのはおそらくスピニングリールですので、硬い、コシがあるというのはベイトリールですと、むしろプラス要素です。
糸鳴りは大きい様ですし賛否は色々ありますが、「ベイトリールには結構向いてそう」なラインであると思います。
何を買おうかな?と言う方が、「最初にとりあえず使ってみる」と言うのに良いと思います。
第1位 サンライン キャストアウェイPE
・安価である ⇐重要!
・ラインそのものにハリがある
・ノンコーティング
以上の僕が考えるベイトリールに向いているPEラインの条件を唯一満たしているPEラインです。
とは言え、現在はタイプ2となりコーティングが施されていますし、価格も今や中堅クラスと言った感じなので、それほどアドバンテージはありません。
キャストアウェイPE自体はかなりロングセラー商品で現在のPEラインのデフレが進む以前からありますので、当時からしたら実売でこの価格なら文句なしでした。
- HG(ハイグレード)PEと高比重エステルモノフィラメントの8本特殊ブレイデッド加工。
- ライン表面のスベリがスムーズで、完成度の高いラインシステム作りが可能です。また、ガイドとの摩擦により発生する糸鳴りが激減しました。
- 特殊ハイブリッド製法が適度な張りと強度を両立させ、飛距離、キャスト性能、ガイド絡み等のライントラブルを少なくし、 耐久性、耐摩耗性能を格段にアップさせたハイレベルなバランス設計です。
- ミディアムサスペンド設計により風や潮に流されにくく、ディープに潜むスレた獲物の攻略にも的確に対応します。
- 低伸度=超高感度により、ロッドから繰り出す多彩なアクションをダイレクトにルアーに伝えます。
- デイゲームに限らず、ナイトフィッシングでの視認性も高いパールブルーのラインカラーを採用。
出典:サンライン
以上の様な特徴のラインなのですが、最大の特徴は何と言っても、
- HG(ハイグレード)PEと高比重エステルモノフィラメントの8本特殊ブレイデッド加工。
です。
先ほど紹介したラパラのサフィフィックス同様、純粋なPEオンリーではなく、他素材がハイブリットされているラインです。
これによってラインそのものにもハリが出てきますし、長く使っていても使用感が変わってくることがありません。
比重が通常のPEラインより若干高いものの、スプールの重量が増えるという様な事は気になるレベルではありませんし、むしろこの比重が風や流れに流されやすいというPEラインのデメリットを低減してくれています。
実際にかなり長い間僕も愛用していますが、他のPEラインと比べるとナイロンラインに近い感覚で使う事ができ、スプール上でラインが多少膨らんでも通常のしなやかなPEラインの様にガツンとロックするまでの許容時間が長いです。
パールブルーと言うラインカラーはナイトシーバスにはかなり活きてきます。
暗闇の中ルアーを引いてくると、どちらの方向にラインが向いているかが視認できるだけでもかなり有利だからです。
もちろん、欠点もあり、キャストアウェイPEはその特性から巻きカサが大きいのです。
ワンランク上の太さのラインくらいの感覚で巻かないと、ラインが巻ききれないという事態が起こってしまいます。
これによって「キャストアウェイPEは太い」と言う意見も出ているようですが、他のPEラインに比べると他素材をハイブリットする事によって真円に使い状態を保つんだと思います。
巻くと潰れてしまう他のPEラインに比べると真円を保って巻かれていれば、巻きカサは増えていくのは仕方がないかなと思います。
しかし逆に考えるラインが潰れないという事は、食い込みが少ない、糸離れが良いという事にも繋がりますので、メリットととらえる事も出来る訳です。
ただやはり、最近のスプール軽量化の為に異常に糸巻き量の少ないベイトリールだと、必要な糸巻き量が巻けずにやむを得ずワンランク糸を細くせざるを得ないという事もある訳ですが^^;
バージョンアップ以前に巻きカサの件で、太い太い言われまくったせいなのかどうなのかは分かりませんが、親切にもリールの番手ごとに下糸の量の一覧表まで作ってあります。
スピニングリール用ではありますが、照らし合わせればベイトリールにも十分参考になると思います。
出典:サンライン
一覧表を参考にするのもいいのですが、ラインをスプールにジャストに巻くにはコチラの方法がベストだと思います。
▶【ベイトリール 糸巻き方法】下糸を確実にきっちり巻く唯一の方法
まあ、欠点はあるモノの、僕の中ではベイトリールで扱うPEラインで最も使いやすかったのが今のところキャストアウェイPEであることには違いありません。
良かったら一度試してみて下さい^^
ベイトリールで使えなかったPEライン
僕なりにPEラインも色々と試しましたけど、どうしても使えなかったラインがあります。
・安価である ⇐重要!
・ラインそのものにハリがある
・ノンコーティング
この条件のうち二つに該当するラインではあったのですが、「これは全く使えない」と言うPEラインがありましたので、一応紹介しておきます。
東レ(TORAY) ライン ソルトライン シーバスPE POWER GAME
実は非常に評判の良いラインで、アマゾンの評価も4.5星と言う高評価です。
このライン最大の特徴は、ノンコーティングによりラインが非常にシルキーで、触り心地が抜群に良いというところです。
ですがそれは「乾いているとき」と言う限定で、いざ実釣によりラインが水で濡れてしまうと、濡れたタオルやTシャツが肌にペタンと張り付いてしまう様に摩擦抵抗が増えてしまうのです。
つまり、「糸離れが悪い」という事に繋がってしまいます。
これがベイトリールで使用するとどういう事が起きてしまうのかと言いますと、ラインがスプール上で軽く膨らんだだけで、濡れたラインがスプールにブレーキを掛けてしまうのです。
バックラッシュではないんですけど、キューッとブレーキが掛かる様にスプールが減速してしまいます。
特に遠心力ブレーキやダイワのHLCスプールだと、キャスト後半のほーブレーキに近い状態の時にほぼ必ず起きてしまいます。
ノーコーティングにより非常にしなやかなラインですので特にそう言った現象が起こりやすく、そうなるとサミングかメカニカルブレーキを締め込むことでカバーするしか無くなってしまいます。
ノンコーティングラインで国産ラインメーカーの大御所という事もあり使ってみたのですが、ベイトリールとの相性は悪かったと言う僕の結論です。
恐らく、このしなやかさとシルキーさはスピニングリールとの相性は良いのかも知れませんが、ベイトリールには使いにくかったと言う事ですね。
ベイトリール対応おすすめPEラインランキング【まとめ】
サンラインのキャストアウェイPEは僕の中では文句なく使いやすかったです。
ただ、「僕の中では」と言う部分は外す事は出来ないと思います。
PEラインはナイロンライン以上に使い方によって、「使いやすくもなり、使いにくくもなる」と思います。
たくさん売れているラインの評判を見ると、賛否が極端に分かれているモノがあります。
それはやはり、「使い手の使い方」による部分が大きいのかなと思います。
ですから、僕が相性が悪いと言った東レのシーバスPEも、人によっては「最高のライン」となる可能性もある訳です。
もちろんこの記事で説明した3つの条件も人に、よっては変わってくる可能性もあります。
ラインは消耗品ですし、新しいラインもどんどん出てきますので、いろいろ使ってみて自分にあったラインを見つけるというのが、ベストラインである事は間違いないと言えます^^
まあ、気に入ったラインをずっと使っている僕が言うのもナンですが^^;
追伸
アマゾンと楽天市場ではどちらが安いかはその時次第の様です。
購入時に確認する事をオススメします。
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