ジリオンSV TWを意地でもベイトフィネスで使いたい”あなた”へ
SVスプール搭載のジリオンTW。
ジリオンファンにとっては待望のSVスプールが搭載されたジリオンが遂に登場した訳ですが、ジリオンと言ってもオリジナルのダウンサイジング版。
オリジナルがスプール径36mmだったのに対して、SVスプールが搭載されたジリオンはスプール径34mm。
ダイワで言うところの1500番から、1000番クラスに相当されるリールにダウンサイジングされたわけです。
個人的には1500番クラスでSVスプールが欲しかったのですが、まあ、1000番クラスになったというところでより軽量ルアーに対応できるようになった訳です。
で、こうなってくると欲が出てきてしまうモノで、このSVスプール搭載のジリオンが「ベイトフィネスに使う事は出来ないか?」と思ってしまう訳です。
という訳で今回は、「ジリオンSV TWはベイトフィネスに使えるのか?」「ベイトフィネスで使う為にはどうしたらいいのか?」について書いてみたいと思います。
意地でもジリオンSVをベイトフィネスで使いたい人には必見です。
目次
ジリオンSV TWはベイトフィネスに使えるのか?
出典:ダイワ
まずベイトフィネスで使う事が出来るのか、結論から言ってしまうと、
「そこそこ使える」
えらい中途半端な答えだな^^;
と言うより、結局のところ本職のベイトフィネスリールにはさすがに敵わないのでそれと比べてしまうのは酷なのですが、まあ、正直思ったより使えるというのが僕の感想です。
僕が主に使用しているベイトフィネスリールは、スコーピオンXT+アベイルスプール、アルファスAIRなので、主にそれらベイトフィネスリールとの比較になりますが説明したいと思います。
スプール重量から考えてみる
アルファスAIRのスプール径は32mmで、重量はベアリング無しで7グラムです。
対してジリオンSVはスプール径34mm、ベアリング無しで9.5グラム。
約2.5グラム違う訳ですが、ベイトフィネスとして考えるとこの差はちょっと大きいかなと思います。
同じG1ジュラルミンスプールですから、この2.5グラムは直径32mmと34mmの差なのでしょうね。
ここだけ見てみるとジリオンSVをベイトフィネスで使うのは、ちょっと厳しいのかなと言うのが正直な感想です。
ジリオンSVはどこまで軽量ルアーに対応できる?
とは言え、ジリオンSV、スプール重量で約2.5グラムの差があった訳ですが、それでもかなり軽量スプールには違いありません。
実際に使用してみるとルアーレンジで言ったら5グラムくらいまでなら、本職のベイトフィネスリールと遜色なく使えると思います。
5グラムと言ったらある程度の小型プラグ、ワーム+1/32ozクラスのジグヘッドリグやネコリグなどにもそれなりに対応できると思います。
つまり、スプール重量に2.5グラムのハンデがあっても、2グラム、3グラムクラスの超軽量ルアーじゃ無ければ、それなりに対応可能という事ですね。
ですが5グラムを切りだして、軽くなればなるほど流石に本職のベイトフィネスリールに分が出てきます。
この辺りはいくらスプールが軽量だからと言っても、ベアリングなどもベイトフィネス専用にチューンされている訳ですから、流石に仕方がない事だと思います。
ただ、「おれはベイトフィネスと言ってもそこまで軽いルアーは投げねーよ」と言う方には、わざわざ専用リールを買わなくてもジリオンSVで十分だと思います。
ジリオンSVでベイトフィネスをやる事のメリット
「それでもやっぱりジリオンSVでベイトフィネスをやりたいんじゃ!」
そこまで頑なな人がいるかはどうかは分かりませんが、ジリオンSVでベイトフィネスをやるメリットが無い訳では無いんですね。
タフネス性
ジリオンの特徴と言ったらやっぱりその「タフネス性」ですよね。
あの堅牢なボディから得られるかっちりとしたフィーリング、そのタフネス性に惚れて僕は先代ジリオンから愛用しています。
ベイトフィネス専用のリールは、やはりどうしてもヤワな印象があります。
繊細な釣りになるので、リール自体にも軽量であることが求められるので仕方がない事ではありますが、樹脂ボディであらゆるところに肉抜きが施されていると、やはりちょっとチープな印象です。
その辺りは多少重量が増したとしても、スーパーメタルフレーム、タフでジギア、ソルトバリアタフクラッチなど、タフネス性がウリのジリオンらしい機能も搭載されているのは、「タフネス性」を求めるのなら嬉しいところですよね。
ですから、「ベイトフィネスリールにもタフネス性を!」と言う方には、ジリオンSVでベイトフィネスをやるのもアリだと思います。
汎用性が抜群過ぎる
ジリオンSVは冒頭にも書いた様に、1500番クラスから1000番クラスへサイズダウンされました。
それによって、リールの汎用性が抜群に増したんですね。
1000番クラスはスプール径34mmと、ダイワに限らず最も多いラインナップのサイズです。
実用性と言う意味でも軽量ルアーから重量ルアーまで、かなり幅広く使えるという事もあるのですが、ダイワの中でも実に多くの互換スプールが用意されています。
参照:http://slp-works.com/item/op_parts/rcsb_sv_s/index.html
要はスプールを交換するだけでベイトフィネスだけでなく、ビッグベイトやヘビーカバーを叩くような釣りにもそれなりに対応できるという事です。
そして親切にもスプールにもハーフラインが刻まれていて、ハーフライン時の糸巻き量まで示されています。
スプール強度を犠牲にせず、軽量ルアーから重量ルアーまでをキッチリ高次元でカバーできているので、ベイトフィネス専用機よりも遥かに高い汎用性を持っているのがジリオンSVの最大の特徴と言えると思います。
レーシングマシンの様なT3AIR以外では、TWが搭載されているベイトフィネスリールは今のところありませんしね。
リール自体の重量よりもタフネス性を重視して、5グラム程までだったら正直、ベイトフィネス専用機を購入しなくてもジリオンSVを購入した方がいいと言えますよね^^
この堅牢なジリオンをベイトフィネスで意地でも使いたい!
上記にに書いた様に、ジリオンでベイトフィネスをやるメリットはやはりある訳です。
けれどもやはり、使えるか使えないかで言ったら、使えないワケではないにしろ、5グラム以下の領域になってくるとベイトフィネス専用機には敵わないと思います。
それでも、「5グラム以下であってもジリオンを使いたい!」と言う方は、ジリオンをベイトフィネスチューンしていくと言う方法もあります。
チューンと言ってもジリオン自体メーカーフルチューンに近い状態ですから、それほど多くの事が出来る訳ではありませんが、細かい事でもイジっていけば、より軽量ルアーに対応できるようになります。
・糸巻き量を抑える
・PEラインを使用する(最低限の糸巻き量)
どうしてもジリオンで5グラム以下のルアーに対応したければ、これだけでもそれなりに変わってくると思います。
▶【必見】ベイトリール の下糸巻きとしてのPEと+α有効的な使い方
ベイトフィネス専用のボールベアリングは、ベアリングのボール径が小さいので、小さな力でも回転させることが出来るので、より軽量ルアーに向言えいます。
専用に配合されたオイルは、極限まで転がり抵抗を提言させてくれます。
糸巻き量を抑えてスプール実用域の直径を小さくしてやれば、寄り軽量ルアーを扱いやすくなります。
PEラインはスプールのトータル重量の低減に貢献してくれます。
小さなことですが、これらのチューンを施すだけでもジリオンSVの超軽量ルアー対応力は上がると思います。
ジリオンSV TWを意地でもベイトフィネスで使いたい”あなた”へ 【まとめ】
スプール径34mmのジリオンSVを意地でもベイトフィネスで使いたければ、チューンすればそれなりに対応できると思います。
けれども、ベイトフィネス専用機は既に「チューン済み」な訳です。
僕としてはジリオンSVは、その抜群過ぎる汎用性を活かし、「5グラム以上のルアー」に使用していくのが一番かな思います^^