※2020年10月インプレ追加!
これなら欲しい!ダイワ2019新型ベイトリール、モアザンPE TWが登場!
そろそろ2019年に向けた新しいベイトリールが無いかなと、ダイワのホームページを覗いてみたところ、ありましたね。
新型19モアザンPE TW。
以前までのモアザンPE SVは”SVスプール”でしたが、そのSVが名前から消えています。
正直に言うと、モアザンPE SVは僕的にあまり魅力的とは思えなかったのです。
まあ、これに関しては完全に僕の”喰わず嫌い”だったわけですが、”PE専用”と言うのがあまり好きになれなかったんですね。
ですが、今回の2019新型モアザンPE TW、これはPE専用と言えど「欲しい!」と思わせる要素がたっぷりと盛り込まれていました。
ただ一つ、個人的にシーバスベイトリールとして変わって欲しかったというポイントもあります。
今回はとりあえず取り急ぎ、変化点を中心にインプレッションしていきたいと思います。
⇒インプレッション追記しました。
インプレだけ見たい方は目次をクリックしてください。
目次
2019ダイワ新型ベイトリール、モアザンPE TW 進化のポイント
とりあえず、ホームページから読み取れるモアザンPE TWの進化をまとめてみました。
・タフコンセプト
・G1ジュラルミン製マグフォースZ PEロングディスタンスチューンスプール
・RCSBスプール
・ギア比追加
・ハイスピードレベルワインダー
・ゼロアジャスター
細かい変化もたくさんあると思いますが、とりあえず注目したい変化はこの6つのポイントかなと思います。
とりあえず順にみていきましょう。
タフコンセプト 超高剛性高精度スーパーメタルハウジング
出典:ダイワ
超高剛性高精度スーパーメタルハウジングと言う、何やら凄い名前がついていますが、要はフレーム、サイドプレート、セットプレートと、主要なハウジングを全てメタル化しガツっと固めた、という事です。
つまり、スティーズA TWや、ジリオンTW HDの様に、剛性感がかなり増したという事ですね。
ジリオンTW HDはコンセプト的にそれほど需要がなかったのか、あまりインプレを見かける事はありませんでしたが、特にスティーズA TWは過酷な使い方をする人達に好評のベイトリールでしたよね。
やはりリール自体をがっつりメタルパーツで固められているというのは、剛性感と言う意味ではかなり上がりますし、信頼感が段違いです。
今回のモアザンPE TWには「超高剛性高精度スーパーメタルハウジング」と言う、何やら凄く強そうな名前が付けられおり、ジリオンTW HDやスティーズA TWと何が違うのかまでは分かりませんが、耐久性、剛性と言う意味でも信頼できるベイトリールとなったことは間違いありませんね。
むやみやたらな軽量化より、「かっちりとした剛性感」と言うのが今の僕の好みなので、僕としては一番嬉しいポイントかも知れません^^
G1ジュラルミン製マグフォースZ PEロングディスタンスチューンスプール
出典:ダイワ
体感出来る変化のポイントとしては、ここが一番大きいと言っても良いと思います。
今回の19モアザンPE TWはSVスプールをやめて、マグフォースZが採用されています。。
確かにSVスプールはトラブルレス性と言う事を考えると、PEラインの使用、ナイトゲームが多いシーバスには向いているスプールだったと思います。
しかし、どちらかと言えば軽量~中量クラスのルアーのキャストに向いており、中量~重量クラスのルアーの使用が多いシーバスフィッシングには少し物足りなさを感じる人もいたんじゃないかと思います。
恐らくその辺りを狙って、あえてマグフォースZにしたんじゃないかなと、勝手に思ってます。
ですから、今回の19モアザンPE TWは「更なる飛距離アップ」が望めるベイトリールと思ってもいいでしょう。
(期待してます!ダイワさん)
とは言え、”PE”ロングディスタンスチューンと言う事なので、HLCより恐らく若干マイルドな仕様になっていると思います。
PEラインをトラブルなくキャストするポイントとして、「ルアーの後ろ髪を引く様に」投げるとバックラッシュしにくくなります。
要は、スプール上でラインが膨らんでしまうと、ナイロンラインだと軽く膨らむくらい特に問題ないのですが、PEラインは膨らんでしまうと、即絡みつく様にバックラッシュしてしまいます。
ですから、「軽くブレーキが掛かった様な状態」と言うのがPEラインをトラブルなくキャストするコツなのです。
通常のHLCスプールはかなりスパイシーな味付けですので、PEラインでのキャストは向いているとはさすがに言い難いです。
「HLC+PEライン+ナイトゲーム」で実際にかなり使い倒しはしましたが、実際のところキャストをするのに結構気を使っていました。
と言うか、通常のマグフォースZに変えたらあまりのラクさに、「そこまで飛距離を求めなくてもいいや」となってしまいました^^;
で、今回はロングディスタンスチューンとは言え、PEラインの使用を前提としている事もあり、恐らく結構マイルドな味付けになっているんじゃないかなと思った訳です。
この辺りは使ってみないと分かりませんが。
とは言え、「ロングディスタンスチューン」を謡っている以上、あまりに過保護なチューンでは無く、「更なる飛距離アップ」を追求した仕様になっている事は期待しています。
RCSBスプール
出典:ダイワ
この進化は凄いです。素直に「ダイワさん、よくやってくれた!」と言いたいポイントです。
モアザンPE SVのスプールは「モアザンPE SV」専用のスプールであり、他のベイトリールと互換性が全くありませんでした。
しかし、今回の19モアザンPE TWは、スティーズA TWのG1ジュラルミン製マグフォースZスプール、スティーズSV TW、ジリオンSV TWのG1ジュラルミン製SVスプールと言う、他のΦ34のスプールと互換性がある訳です。
つまり、”PEロングディスタンスチューン”と言うスプールが装着されてはいるが、最新のG1ジュラルミン製SVスプールも装着可能な訳です。
最近のダイワさんのベイトリールは同じスプール径であれば、互換性が持てるようにどんどんと変わってきています。
これは非常に嬉しい事です。
スプールを入れ替える事で全然違う特性のキャストフィールを味わう事が出来ますし、予備スプールをラインの違いで持っていればそれを複数のベイトリールで使い回したり、万が一リールが故障したりしてもスプールは活かして使える訳なのです。
かなり応用範囲は広くなりますし、ムダも少なくなるというのは容易にイメージ出来るんじゃないかと思います。
今後はどんどんとスプール規格の統一化が図られて行きそうですね^^
ギア比追加
出典:ダイワ
モアザンPE SVのギア比は8.1一択だったのに対し、モアザンPE TWは7.1と8.6の二種類のギア比から選ぶ事が出来ます。
ギア比 8.1 巻きとり長さ 86cm
ギア比 7.1 巻きとり長さ 75cm
ギア比 8.6 巻きとり長さ 91cm
エキストラハイギア一択だったモノがハイギアクラスも追加されたので、「さすがにΦ34クラスのスプールでギア比8.1はキツイよ」と言う方には嬉しい設定です。
ですが、逆にエキストラハイギアクラスが、更にギア比が高くなったのは気になる所ではありますが、ボディ剛性が大幅に向上しているという事も考えると、巻き取りの強さもその分向上しているのかなと思います。
コレばっかりは使ってみないと分かりませんが、ボディ剛性が上がれば巻き取りのフィーリングは全然別物になります。
更にハイギアになったと言っても、巻き取りの重さとかはそれほど変わらないと思いますし、むしろフィーリング的には向上していると思います。
まあ、使ってもいないし、まだ使っている人もいないので、想像ですけどね^^
僕としてはシーバスフィッシングは90cm前後くらいの巻き取り長さが欲しいと思っていますので、ちょうどいいくらいだと思います。
僕だったらギア比8.6を選ぶと思います^^
ハイスピードレベルワインダー
出典:ダイワ
実はこの機能、TWレベルワインダーに初めて採用されたんじゃないでしょうか。
TWレベルワインダーは基本、密巻きタイプですしね。
この機能、あまり多くのベイトリールに採用されている訳ではない機能ですが、ハイスピードレベルワインダーと言うのはレベルワインダーが通常のモノより早く動くというモノです。
そのまんまですね^^;
要は、ラインを巻き取る為のレベルワインダーが通常より早く動くことにより、スプール上でラインがクロスしながら巻かれて行きます。
クロスする事によってラインが喰い込みにくくなる、という事なのです。
ベイトリールでのPEライン使用時の問題の一つに、「ラインの喰い込み」というモノがあります。
特に細いPEラインを使用している時に起こりやすいのですが、大物が掛かったりしてラインが強く引っ張られるとラインが喰い込んでしまい、喰い込んでしまうとスプールに巻いてあるラインを痛めてしまい高切れの原因になってしまったり、次のキャスト時のバックラッシュの原因になったりします。
これを、レベルワインダーを左右に高速で動かす事によってラインをクロスしながら巻いていき、軽減させてやろう、と言うのがハイスピードレベルワインダーです。
ラインの喰い込みに悩んでいる人には嬉しい機能ではあります。
しかし欠点としては、飛距離が若干スポイルされると言われています。
「言われています」と言う表現を使ったのは、僕は全く気にならなかったからです。
もう20年以上前になりますが、かつてTD-Xと言うベイトリールが登場した際、「ラインが喰い込まない」と言う触れ込みで登場しましましたが、その後、その機能は消えていきました。
まあ、ナイロンラインなどのモノフィラメントラインにはラインの喰い込みはそれほど気にならなかったのでしょうが、喰い込みを低減してくれるのならあって困るモノではありません。
つまり、それでも採用されなくなってしまったという事は、結局のところメリットよりデメリットの方が大きかった、という事なのでしょう。
そして、ベイトリールで喰い込みやすいPEラインがよく使われるようになり、再びハイスピードレベルワインダーと言う機能にスポットライトが当たる様になったという訳です。
PEラインでベイトリールを使うというアングラーにとっては、「ハイスピードレベルワインダーじゃ無きゃやってられない」と言う人もいるくらい、ラインの喰い込みを防いでくれる機能でもあります。
ですから、ほぼほぼPEラインの使用を前提としているシーバスフィッシングにとっては”欠かせない機能”と言ってもいいくらいかも知れません。
まあ、ただぶっちゃけていってしまえば、僕はそんなに気にしていないんですけどね^^;
太めのPEラインを使う事が多い事や、ドラグガチロックで使うなんて事は無いというのはありますが、ラインの喰い込みは”悩む”というレベルで気にしたことは無いんですよね。
ですから、個人的な事を言えば「どっちでもいい」と言う意見ではありますが、PEラインの使用を前提としているのなら「無いよりあった方がいい」と言うのは間違いありません。
※もし根掛かりでラインが喰い込むという方がいらっしゃったら、そのやり方、間違いなくベイトリールに大きなダメージを与えています。
根掛かった場合は、必ずクラッチを切りラインを手で持って切る様にしないと、スプールや軸にとんでもない負荷が掛かってしまいます。
そうなるとどうなるかは簡単に想像できると思いますが、リールにとって優しくないことは間違いないですよね。
特にPEラインの場合は直線的な引っ張った強さはかなり強いですので、必ずクラッチを切る様にしましょう。
ゼロアジャスター
出典:ダイワ
使わない人には使わない機能ですが、使いこなそうと思えば何気に嬉しい機能です。
ゼロアジャスターと言うのは、メカニカルブレーキを”ゼロポジション”に一発で調整可能と言う機能です。
メカニカルブレーキの”ゼロポジション”とは、スプールがカタつかず、それでいてスプールへのブレーキを一切かけていない状態の事を言います。
メカニカルブレーキとはスプールの軸を押さえつけ、機械的にスプールの回転を抑制しブレーキを掛けるものです。
「マグネットブレーキの調整だけで、メカニカルブレーキによるブレーキによる調整は必要ないよ」と言うのがダイワさんの現在の考え方で、その”ゼロポジション”を簡単に設定出来るというのがゼロアジャスターと言う機能です。
実は最近のベイトリールって精度高過ぎて「スプールのカタつき」と言うのが結構分かりにくかったりします。
リョウガなんて精度が高過ぎて本当に分かりにくいです。
ですから、それをきちんとポジショニングしてくれるという機能は僕としては結構嬉しい機能です。
それに、メカニカルブレーキで調整する人にとっても、”ゼロ”と言う基準のポジションが出来る事によって、ルアーチェンジをしてブレーキを調整しても、再び”ゼロ”と言う基準点に戻る事が出来るので、再現性の有るブレーキ調整が可能になります。
メカニカルブレーキを駆使する人にとっては結構ありがたいん機能なんじゃないかと思います。
まあ、調整しないことを前提にしてありますので、非常につまみにくい形状になってはいますが。
19モアザンPE TW ここは正直変わって欲しかったポイント
今回のモデルチェンジ、というかモアザンPE SVがまだラインナップに残っていますから、モデルチェンジと言うよりモデルの追加と言ったところだと思いますが、個人的に「モアザン」と言うシーバス用ベイトリールと言うのなら、一つ変わって欲しかったポイントがあります。
それは、スプール径です。
モアザンPE SVはΦ34のスプールを採用していたのですが、遠投をメインとし、基本的にハイギアの使用がメインとなるシーバスフィッシングにおいては、Φ34だと少し物足りないかなと思っていたからです。
個人的には「シーバスフィッシングではΦ36~38くらいが最も使いやすい」、と思っています。
10~20グラムくらいの中量級ルアーがメインとなるシーバスフィッシングにはΦ36くらいのスプールをオールラウンド的に使用し、外洋や18グラム以上の重いルアーメインで使用するにはΦ38くらいあった方が、経験上使いやすく心強いです。
スプール径によって何がそこまで変わってくるのかと言いますと、径が小さくなると、遠投した際に飛距離が伸びにくくなるしハンドル一回転あたりの巻き取り量が少なくなってしまう、そして、同じ巻き取り量ならスプール径が小さい方がギア比が高くなる、つまり”パワーが弱く”なってしまいます。
つまり、比較的重めの飛びやすいルアーをフルキャストするシーバスフィッシングにおいて、遠投した際の”伸び”と言う意味ではΦ36のスプールの方が有利ですし、ハンドル一回転あたりの巻き取り量が80cm以上とハイギアがメインとなるシーバスフィッシングは、スプール径が大きい方がパワーが得やすいという事なのです。
ですから、やはり僕としては「シーバスフィッシングにはΦ36くらいがちょうどいい」、と思っているんですね。
特に今回は”ロングディスタンスチューン”を謡っているのですから、余計にそう思ってしまいます。
と言うか、何故Φ34にしたのでしょう?
シーバスより、バスユーザーも視野に入れている?
まあ、確かに互換性と言う意味ではΦ34の方がラインナップも豊富ではありますが。。
PS モアザンPE TWインプレッション
読者様よりモアザンPETWのインプレッションが届きましたので、シェアさせていただきますね。
インプレと言っても、実は「スプールのみ」です。
モアザンPETWのスプールはダイワのRCS1000番クラスのスプールと互換性があって、ジリオンSVTWやスティーズSVTW、A TWと互換性があります。
僕は散々「シーバスにはΦ36くらいがいい」と言っていますが、互換性を考えるとΦ34のラインナップの豊富さは確かに魅力的ですよね。
今回インプレッションを送って頂いたUさんは、ジリオンSVTWにモアザンPETWのPEロングディスタンスチューンスプールを換装してのインプレッションです。
ですから、「SVスプールとの比較」と言う見方で見ていただくとイメージしやすいと思います。
Uさんからのインプレはコチラ。
―ここから――――――――――――――――――――
こんにちは。
以前、スプールの違いで飛距離がどのように変わるか質問しました海幸彦@浜名湖です。
※コチラの記事です。
▶【ベイトリール飛距離ランキング】一番飛距離の出るベイトリールはどれだ!?
ジリオンsvtwにモアザン petw用のマグフォースZ PEチューンを購入、装着し、早速キャストしてきました。具体できない数字的距離は、計測してないのでご勘弁ください。
感想一言目は、「よく伸びる!」です。特に後半はルアーが落ちてこない印象が強く、大変満足しています。思いの外、軽い10グラム以下のルアーも素直に飛んでいきます。
(しっかり振り切ってあげることが必要ですが!)
まだ、一度しか釣行してませんので、とりあえずインプレ報告させていただきました。
また、続けて特徴を見つけるとこができた、報告したいと思ってます。
あとは釣果です(^_^;)
―ここまで――――――――――――――――――――
Uさん、インプレッションありがとうございます!
欲しくなっちゃうインプレです^^
やはり特性的にSVスプールとはしっかりと分けられている様で、基本ロングキャスト中心になるシーバスフィッシングにおいては良い感じに仕上がっている様です。
SVはSVの魅力があるのですが、やはり中軽量ルアーのトラブルレス性と言うところで一番魅力を発揮します。
シーバスだとどちらかと言えば中重量クラスのルアーの使用頻度が多く、飛距離を求める場面も多いです。
5グラムクラスのルアーを投げるワケじゃ無ければ、やはりシーバスにはSVよりマグフォースZの方が向いていると思います。
と言っても、G1ジュラルミン製のΦ34スプールです。
7~10グラム程度のルアーも、むしろ使いやすいくらいです。
「モアザンPETWは高くて買えねーよ」と言う方は、ジリオンSVTWに換装してみてはどうですか?
SVスプールと使い分ければ、かなり広いシチュエーションをカバーしてくれると思いますよ。
※ほぼほぼ売り切れ状態で入荷の目途もたっていない様ですが、コチラのサイトでは今なら購入できるようです。
ダイワ2019【モアザンPE TW】インプレ【まとめ】
ダイワ2019新型ベイトリール、モアザンPE TWをわかる範囲でソッコーインプレしてみました。
個人的にはシーバスフィッシングでの使用を前提としてるのであれば、スプール径はΦ36は欲しかったところではあります。
けれど、ボデイの大幅強化やマグフォースZの採用、魅力のあるベイトリールであることには違いありません。
僕もシーバスフィッシングの軽中量級ルアー用として購入しようか検討中ではあります。
また新しい情報が入りましたらアップしますね^^