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2019年ダイワ新作ベイトリール、19スティーズCT SV TW

 

Compact(コンパクト)&Tough(タフ)、つまりちゃっちゃくて強いというコンセプト通り、恐らくこれまでのダイワのベイトリール史上、最もコンパクトに仕上がっています。

 

何よりも注目したいポイントは、700サイズと言うΦ30のスプール。

 

これまでのスティーズがΦ34、ダイワ製のベイトフィネリールのススプールがΦ32だったので、正直あり得ないくらい小口径になっています。

 

一応、ダイワの契約プロの人達は動画で絶賛していましたが、実は僕としては「本当かな~?」と言う疑問が拭い去れなかったのですが、よくよく紐解いていったら「これは使えるぞ」と言うのが現時点での僕の意見です。

 

ですが、まだ発売もされていませんし情報も少ないのでなんとも言えない部分もありますが、正直なところ、

 

「使い道がよう分からん」

 

と言うのが、多くの人が抱く意見なんじゃないでしょうか。

 

そこで、ちょっと僕なりにスティーズCT SV TWの特徴を考えながら、その使い道を提案してみたいと思います。

 

僕なりにではありますが、かなり明確な使い道を提案できると思います。

 

ただ、使用するに至って、絶対的に注意しなければならないポイントがあります。

 

ここは理解して購入しないと絶対に後悔すると思いますで、注意してくださいね^^

19スティーズCT SV TW【インプレ】

出典:ダイワ

まずスティーズCTの変化のポイントと言うか、特徴を見てみます。

 

・G1ジュラルミン製Φ30スプール

・700サイズコンパクトボディ

・ノーマルサイズボールベアリング

 

僕としてはとりあえずこの3点に注目してみたいと思います。

 

この3点から、スティーズCTをどの様に使っていけばいいのかと言う事を判断していってみますね。

G1ジュラルミン製Φ30スプール

ダイワ製のベイトフィネスリールのスプール径は基本的にΦ32ですから、それよりも2mm小口径になっています。

 

かなり小さくなっている訳ですが、スプール径が小さくなることによるメリットと言えば、

 

「スプールが軽くなる事による、スプールレスポンスの向上」

 

と言うのが大きなメリットになりますよね。

 

スプールが軽くなれば立ち上がりも良くなるので軽量ルアーも投げやすくなり、慣性力が小さくなるのでブレーキ力も最小限で済むようになります。

 

つまり、「軽いルアーに向いている」と言う事です。

 

ですが、もちろんスプール径をただ小さくすれば良いという訳では無く、小さくすることによるデメリットも存在します。

 

と言うか、ただ単に小さくすればいいだけでしたら、これまでのベイトフィネス戦争で極端に小さなスプールを作ればいいだけですから。

 

スプール径を小さくし過ぎる事によるデメリットもきちんと存在するからこそ、各社ベイトフィネスリールのスプール径はΦ32程度に抑えられていたんだと思います。

 

なんだか「禁断の領域に足を踏み入れた」と言う様な感じがしないでもないΦ30スプールですが、ダイワさんがΦ30のメリットをどれだけ強調しようが、絶対に消える事が無いデメリットが一つあります。

 

それは、「糸クセが強くなってしまう」という事です。

 

ラインを巻いているモノが大きければ大きいほど糸クセは弱くなり、小さければ小さいほど強くなりますよね。

 

これがΦ30と言うと、糸クセの強さがかなり強調されてしまうんじゃないかと思います。

 

一般的に最もよく使われるΦ34のスプール、このスプールより、4mmラインが少なくなった状態をイメージしてください。

 

結構、強いいクセが付いていませんか?

 

そこから更にキャストをして、スプール径はどんどん小さくなっていく訳です。

 

ましてや、Φ30スプールを採用する最大の狙いは「軽量ルアーのキャスト」です。

 

ルアーが軽ければ軽いほど、糸クセの影響を受けてしまいやすいというのは容易にイメージ出来ますよね。

 

軽量ルアーと言っても、巻き物系なのかノーシンカーの様なラインにほとんどテンションが掛から無いルアーなのかで使い勝手は変わってきますが、「通常より糸クセは強くなる」と言う事だけは念頭に入れておく必要があります。

700サイズコンパクトボディ

過去に存在していたか僕の記憶にはありませんが、700サイズと言うベイトリールはダイワのラインナップの中で最小サイズになりますよね。

 

リール本体の自重も、150グラムと最軽量クラスの軽さを誇っています。

 

現時点(2019年1月)で詳しい事は把握できておりませんが、タフを謡っているベイトリールだけにザイオンなどの樹脂製と言う事はまず無いでしょう。

 

恐らくスティーズAやジリオンHDの様にメインハウジング、サイドプレート、ハンドル側のセットプレートをメタル化して、かっちり仕上げてきていると思います。

 

もしくは新たに何か新技術とかが採用なれない限り、そのくらいはやらないと”タフ”は謡えないでしょう。

 

コンパクト&高剛性と言うと2018年に登場したバンタムMGLが記憶に新しいですが、手の中にしっかりと握り込めるというのは力が分散しないので、フッキング時のエネルギーをダイレクトにフックに伝える事が出来ますし、リールをしっかりと握り込めれば腕とロッドの一体感も生まれ、やり取りもスムーズに出来るようになります。

 

しっかり握こめてもリール自体の剛性が無いと、手の中できしむ様な感覚(実際にきしむというより感覚的に)が気持ち悪く、逆にフィーリングが悪くなったりもしますからね。

 

コンパクト性と剛性感、相反するとも言える特徴ではありますが、両方があってこそ相乗効果で活きてくると思います。

ノーマルサイズボールベアリング

スティーズCT SV TWは間違いなくベイトフィネスクラスの超軽量ルアーの使用を視野に入れたベイトリールではありますが、装着されているスプールボールベアリングはノーマルサイズのモノになっています。

 

通常、ベイトフィネス用のリールと言うのは小径のボールが入ったタイプのベアリングが装着されていますが、スティーズCT SV TWはノーマルタイプのボールベアリングです。

 

もちろん、小径タイプのボールベアリングの方が軽量ルアーのキャストには向いているのですが、やはりここは強度を取ったという事でしょうか。

 

ボールが大きい方が耐久性は高くなりますし、スティーズCT SV TWが想定している様な12~14lbクラスのラインでは流石に頼りないと言った感じなのでしょう。

 

ですからここは、軽量ルアーへの対応はスプールの小径化に任せて、ボールベアリングは強度重視と言った感じなんじゃないかと思います。

スティーズCT SV TWの有効な使い道は?

スティーズCT SV TWの特徴をあげてみると、

 

・小径スプールで軽量ルアーに対応

・コンパクトボディでタフさを強調している

・剛性感が損なわれるチューンはされていない

 

こんな特徴が見えてきますよね。

 

標準糸巻量に記載されているラインも、12~14lbと太めです。

 

軽量ルアーを対象しながらも、ヘビーカバーでの使用を想定している訳ですよね。

 

つまり、言うならばパワーフィネス的な使い方を想定していると言っても良いと思います。

 

3グラム以下と言うベイトフィネスクラスの超軽量ルアーを使用しながらも、14lbラインでヘビーカバーに打ち込み、パワーでサカナを引きずり出す、そんな状況を想定していると言ってもいいんじゃないかと思います。

 

ただそうなってくると、2018年に登場したSVライトリミテッドとコンセプト的に被ってきてしまいますよね^^;

 

SVライトリミテッドも最初は「こんなリール要るの?」と思いましたが、よくよく紐解いていくとなかなかニッチなポイントを突いていて、正に「痒い所に手が届く」的なベイトリールでした。

 

まあ、価格的にもスティーズCT SV TWの方が高価ですしTWSも備わっている事からも、上位互換、もしくはより「フィネス寄り」、「パワー寄り」に振ったと思ってもいいのかなと思います。

 

ですが、超軽量ルアーへの対応度は従来の「ベイトフィネスよりも上」という事も動画の中で言っている事からも、

 

「妥協なき剛性感を備えたベイトフィネスリール」

 

と思ってもいいんじゃないかと思います。

 

つまり、従来のベイトフィネスリールよりも剛性感は圧倒的に上で、軽量ルアーへの対応度も向上しているという事からも、これからベイトフィネスリールを購入したいのなら、スティーズCT SV TWを選んだとしても問題ないと言ってもいいんじゃないかと思います。

 

ボールベアリングをベイトフィネス用に交換すれば、より軽量ルアーがキャストしやすくなりますし、恐らく浅溝の交換スプールも登場してくるんじゃないかと思います。

 

そうなれば、軽量ルアーへの対応度ナンバー1とも言えるベイトフィネスリールになるんじゃないかと思います。

 

従来並みかそれ以上にベイトフィネスに対応していて、まだチューンの余地を残している事からも、やはり進化したベイトフィネスリールである事は間違いないでしょう。

19スティーズCT SV TW【インプレ】最も活きる使い道を提案【まとめ】

最初は「本当に必要なの~?」とも思ったスティーズCT SV TWですが、紐解いていけばなんて事は無い、要は進化を遂げたベイトフィネスリールでしたね。

 

従来より圧倒的に高剛性なボディに、超小径スプールによる軽量ルアーへの対応、チューンの余地を残しつつも大きな進化を果たしています。

 

これからベイトフィネスリールを購入しようと思っている方なら、スティーズCT SV TWを手にしといて間違いないと言えるでしょう。

 

ただ、やはり気になるのは超小径スプールによる糸クセです。

 

太いラインの使用を想定していると言っても、当然太いラインを使えば使う程糸クセは強くなってきます。

 

「Φ30で14Lbフロロカーボンなんて使えるのか?」と言う疑問も残りますが、リール自体の強度がグンと上がっている事からも、PEラインをメインで使用するというのもアリですよね。

 

普通に「高剛性ベイトリール」ですから、太いPEラインでガツンと使用してもいいんじゃないかと思います。

 

PEラインなら糸クセと言うデメリットは完全に消えますまからね。

 

スティーズCT SV TWを一言で言うのなら、

 

「太糸が使える高剛性ベイトフィネスリール」

 

と言った感じでしょうか。

 

これからベイトフィネスリールを購入しようと思っているのなら、十分に検討の価値があると思います。

 

また情報が入りましたらお伝えしますね^^

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