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スティーズA TWはSVスプールでは無く、マグフォースZスプールである、という事はご存知だと思いますが、「何故マグフォースZなの?」と思われた方も少なからずいらっしゃると思います。

 

SVスプールのトラブルレス性能は誰もが認めるところで、その評判は僕が今更言うまでも無く高い評価を得ているスプールです。

 

「何故かバックラッシュしない」

 

現存するベイトリールのブレーキシステムでこの言葉を当てはめる事が出来るのは、唯一SVスプール+エアブレーキシステムだけなんじゃないかと思います。

 

トラブルレス性能で言ったらDCブレーキを凌ぐ程で、セッティングによっては、飛距離もそれなりに出るにも関わらず着水時すらサミングが必要ないと言うのは、最早脅威を通り越して”不可解”とすら言いたくなる程です。

 

で、このスティーズA TW、最初にお伝えした通りそのSVスプールは装着されておらず、標準仕様ではマグフォースZスプールが装着されております。

 

もちろん、デチューンなどでは無く、最新のG1ジュラルミン製マグフォースZと言う、最先端のスプールです。

 

そしてもちろん、スティーズA TWにも最新GIジュラルミン製SVスプールを装着する事は可能です。

 

実はコレ、結構凄い事です。

 

SVスプールとマグフォースZはどちらが上とか下とかそういうモノではなく、特性が全く別物であり、どちらも一級品の性能を持っています。

 

今回はスティーズA TWへのSVスプールの装着を考えるている方への使い分けのご提案、そして「スティーズA TWへのSVスプールを装着出来るという事は実は結構凄い事だよ」と言うお話をしたいと思います。

 

”A TW”の購入を迷われている方、”SV TW”とどちらを購入しようか迷われている方、ロッドや使うルアー別に具体的な使い分けもお伝えしているので、是非最後までご覧になってください^^

マグフォースZとSVスプールは別物であるという事

まず最初に認識して貰いたいのが、「マグフォースZとSVスプールは全くの別物である」という事。

 

もちろん、冒頭でもお伝えした様に「どちらが上」と言う事ではなく、ブレーキ特性自体が別物なので明確に使い分ける事が可能であり、きっちり使い分けてこそ各々の特徴が活きてくるという事です。

 

それぞれの特徴が最大限活きてくる使い方というモノがあり、何より最大のメリットはスティーズA TWにはどちらのスプールも装着する事が出来るという事です。

 

ちなみに”スティーズSV”はスプールの互換性は基本的にありません。

 

スティーズに関するスプールの互換性はコチラ

 

スティーズSV ”TW”とはスプールの互換性がありますので、その辺りは間違いが無い様に認識しておいて下さい。

 

それではそれぞれのスプールの特徴を説明してみたいと思います。

G1ジュラルミン製”マグフォースZ”スプールの特徴

G1ジュラルミンとはそれまで使われていた超々ジュラルミンの約1.3倍の強度をもつ素材で、単純に言ってしまえば同じ強度なら薄く作る事が出来る為軽くなる、という事です。

 

ですがこれは、同じG1ジュラルミン製のスプールを使っているSVスプールにも言える事ですので、ここではあえてこれ以上の説明は省かせて貰いますね。

 

で、マグフォースZの特徴は一言で言ったら「飛距離重視」と思って頂いても良いと思います。

 

マグフォースZのブレーキ特性は遠心力ブレーキとほぼ同じで、スプールの回転数がMAXの時に最もブレーキ力がかかり、回転数が落ちていくにつれてブレーキ力も落ちていく、と言う特徴があり、フルキャスト時の最後の一伸びやピッチングの様な回転数の上がらないキャストの”伸び”に貢献します。

 

かと言ってHLC(ハイパーロングキャスト)の様に「長距離専用」という訳では無く、あくまでも「SVスプールに比べたら」と言う意味で、十分マイルドで扱いやすく、実用的なブレーキだと思って頂ければいいんじゃないかと思います。

 

そしてこのブレーキ特性がSVスプールとマグフォースZスプールとの違いであり、使い分けるポイントにもなって来ます。

 

ただG1ジュラルミン製のスプールとは言え、実は同じ素材のSVスプールより少し重いです。

 

SVスプールのスプール重量が9グラムに対し、マグフォースZスプールは13グラムと、数字だけ見ると結構違いがある様に見えます。

 

確かにスプール重量は軽ければ軽いほどスプール自体の性能は向上し、遠投性やバックラッシュもしにくくなり、軽量ルアーを投げる際のアドバンテージは上がっていきます。

 

逆に言えば使用するルアーが重ければ重いほど、スプールが多少重くても飛距離に影響しにくくなります。

 

つまり、ブレーキ特性も考慮すると、マグフォースZスプールはSVスプールより多少重めのルアーが適している、重めのルアーの遠投が適している、と言う事なのです。

 

とは言え、どちらかと言えばSVスプールの方が驚異的な訳なのですが、マグフォースZスプールの13グラムと言うのもSVスプールを除けばダイワ純正スプールの中で最軽量クラスになります。

 

ベイトフィネスまでとはいかなくても、十分に軽量ルアーに対応する事は可能です。

 

ベストルアーウェイトとしては7~14グラムくらいでしょうか。

 

もちろん、それ以下でもそれ以上でも高次元で対応できはするのですが、7グラム以下だとSVスプールに分が出てくる部分もありますし、14グラム以上だとΦ36のスプールにも分が出て来たりします。

 

そう言う意味ではスティーズに搭載できるΦ34のマグフォースZスプールは、「7~14グラムくらいのルアーの遠投に適している」と言っても良いと思います。

 

遠投に適しているとは言いましたけど、HLCの様に”遠投特化”ではありませんので、ショートレンジでのマシンガンキャストやピッチング、ミドルレンジでの空気抵抗が大きめのルアーなど、あらゆる状況で十分に対応できると思っても良いと思います。

G1ジュラルミン製”SV”スプールの特徴

SVスプールの最大の特徴は何と言ってもその名の通り”ストレスフリーバーサタイル”、要はあらゆる状況で究極的にバックラッシュしにくい、と言う所です。

 

ちゃんとロジックはあるのですが、初めて使う方だと「え?今のでバックラッシュしないの?」と言う驚きを隠せないハズです。

 

通常、キャスト後、着水時にサミングと言うのは「当たり前」ですよね?

 

メカニカルブレーキを余程ぎちぎちに締め付けていない限り、着水によってルアーがストップすれば、スプールはオーバーランしバックラッシュに至ります。

 

SVスプールは”それ”すらないのです。

 

もちろんブレーキを緩めていけばバックラッシュはするのですが、メカニカルブレーキは完全フリーで、そこそこブレーキを緩め飛距離を出せる様な設定でキャストしても、着水ノーサミングでバックラッシュしないという、ある意味不思議とも言えるスプールなのです。

 

この”不思議”なロジックは超軽量SVスプールと搭載されているエアブレーキシステムによるものなのですが、飛距離も十分に出るのにバックラッシュがしにくいと言う、これまでのベイトリールの常識を覆したと言っても過言では無いブレーキユニットだと思います。

 

ただ正直、最大飛距離で言えばマグフォースZに分があります。

 

ですが、向かい風であったり空気抵抗の大きいルアーであったり、軽量で失速しやすいルアーであれば「バックラッシュがしにくい」と言う特徴が最大限活きてきて、キャストに気を遣わずにむしろ飛距離が伸びるという現象すら起きてしまいます。

 

ですから、ベイトリールの扱いにまだ慣れていないアングラーでしたら、最大飛距離に関しても「SVスプールの方が伸びる」という事も十分にあり得るでしょう。

 

この「何故かバックラッシュしない」と言うロジックは、軽量インダクトローター(ブレーキ)ローターによるスプールの軽量化、レスポンス向上、慣性力低下と言う効果が現れ、非常にブレーキのオンとオフのメリハリが効く様になり、これが「バックラッシュのしにくさ」に貢献しているという訳なのです。

 

この「ブレーキのオンとオフのメリハリ」と言うのがSVスプール最大の肝で、長くなりますのであまりここで詳しくは説明しませんが、インダクトローターの飛び出す仕組みがマグフォースZとは基本的に違うのです。

 

そう言う意味でもやはり「マグフォースZとSVは別物」と言えるでしょう。

 

あくまでイメージですが極端な事を言えば、マグフォースZがスプールの回転数に応じてブレーキ力が高まり、回転数が落ちていくのに比例して緩やかにブレーキ力が落ちていくのに対して、SVスプールはブレーキ力0からスパッとMAXブレーキ力まで立ち上がり暫くキープ、そして十分にブレーキの役目を果たした後半でスパッとブレーキ力が0になる、そんなイメージです。

 

「それじゃ飛距離が出ないんじゃ・・・」

 

そう思われた方もいると思いますが、確かに最大飛距離で言えばマグフォースZの方が分はあるのですが、SVに関しても十分に「飛距離が出るベイトリール」と言う評価を僕は持っています。

 

SVスプールの特徴である、

 

軽量インダクト(ブレーキ)ローターを搭載した軽量スプールがスパッと立ち上がりインダクトローターもスパッと立ち上がる、慣性力が低いので最低限のブレーキ力でバックラッシュを”終始”抑え、回転数が落ちてきたところでインダクトローターが引っ込んで最後の一伸びに寄与する

 

このハイレスポンスとトラブルレス性の両立が、結局のところ最大飛距離と言うところにも良い影響を与えている訳なのです。

 

基本的に「飛距離を優先すればバックラッシュしやすくなり、バックラッシュをしにくくすれば飛距離はスポイルされる」、これはどんなベイトリールであっても言える事で、もちろんマグフォースZでも言える事です。

 

しかしSVスプール+エアブレーキシステムのロジックは、「トラブルレスと飛距離」と言う矛盾を高次元で両立して、それなりの飛距離が出ているのに着水時のサミングすら必要なくなるというセッティングも可能なのです。

 

僕個人的に思うのは、ブレーキ特性で言えばインダクトローターが可変式のマグフォースZより、インダクトローターが”固定”されている昔からのブレーキシステムであるマグフォースに近い様に感じます。

 

実はこの固定式マグフォース、”Z”が登場してから影を潜めていましたが、昨今の軽量スプールに搭載されるとZと遜色ない飛距離と高いトラブルレス性を発揮します。

 

既にカタログ落ちしていますが、ジリオンPEスペシャルと言うベイトリールがありました。

 

このベイトリールの初代はPEラインでのトラブルを回避するために固定式のインダクトローターが搭載されていたのですが、技術の進歩とローターを稼働させるユニットを搭載されていなかった事もあり、10年以上前でしかもΦ36のスプールにも関わらず、驚異的とも言える僅か”12グラム”と言うスプール重量でした。

 

僕も実際に使用していましたが、トラブルレス性を重視しているにも関わらず、実は意外とマグフォースZと遜色ない飛距離を出せており、結構高次元で「トラブルレスと飛距離」を両立していたのですね。

(過保護なセッティングが好きになれず手放してしまいましたが)

 

そしてそれを更に高い次元で再現し、飛距離とトラブルレスの両立を実現したのがSVスプール、と言うのが僕の持っている印象です。

 

「なんかSVスプール無敵じゃね?」

 

と思われた方もいると思いますが、SVスプールにも欠点があります。

 

それは、特にキャスト後半にどうしても”先詰まり感”が出てきてしまうという事です。

 

人によっては「ブレーキが効きすぎ」と感じてしまう人もいると思います。

 

空気抵抗の大きいルアー、突然の向かい風、ミスキャスト、あらゆるマイナス要素を抑え込むために常に軽くブレーキが掛かっている様な状態となり、それによってどうしてもルアーの後ろ髪を引いている様な状態となって、いわゆる”無重力感”を感じにくくなってしまうからです。

 

そう、言ってしまえば「気持ちよくない」のです。

 

特にサミングでバックラッシュをコントロールできるアングラーや、ベイトリールの扱いに慣れたアングラーは「物足りなさ」を感じてしまうんじゃないかと思います。

 

要はベイトリールの扱いに慣れたアングラーからしたら、

 

「そこまでブレーキを掛けてくれなくても、キャストやサミングで何とか出来るぜ」

 

と言う事なのです。

 

確かにいかにベテランアングラーであろうとも、不意の向かい風なんてどうしようもありませんし、ミスキャストをすることもあると思います。

 

ですが、ある程度の技術があればそこまで道具にサポートして貰わなくても自分自身で何とか出来たりします。

 

ですので、トラブルレスの代償として”最後の一伸び”を犠牲にしているという意味では、やはり「物足りなさ」を感じてしまう事もある訳なのです。

 

要は、「究極的にオートマチックにバックラッシュを抑える代わりに、ちょっと飛距離を犠牲にしますよ」、と言うイメージで良いんじゃないかと思います。

 

トラブルが究極的に少なくなるという事はキャスティングが非常にイージーになり、むしろ逆に、悪条件下や人によってはSVスプールの方が飛距離が伸びたりする訳なのです。

 

そうなってくるとベテランアングラーにとってはトラブルレス性能は確かに嬉しいけど、「ちょっと物足りない」となって来るのですね。

 

まあとは言え、ベテランアングラーも十分に納得できる性能がある事は間違いはないんですけどね^^

 

で、SVスプールの使いどころとしては、軽量スプールとトラブルレス性を活かして、5~10グラムくらいの空気抵抗の大きなルアー、もしくは空気抵抗の大きなビッグベイト、これらのキャストに気を使う様なルアーが非常に活きてきます。

マグフォースZとSVスプールの使い分け

上記での説明をまとめますと、

 

マグフォースZ

・飛距離重視(遠投特化という訳ではない)

・7~14グラムのルアー(それ以下もそれ以上も可)

 

SVスプール

・トラブルレス重視(飛距離も高次元で対応)

・5~10グラム、もしくはそれ以上のルアー

・空気抵抗の大きいルアー(ビッグベイトなど)

 

こんな感じになりますね。

 

正直言うとSVスプールの方が軽いので使用ルアーとして軽量の方が向いているとは書きましけど、マグフォースZスプールに関しても軽量ルアーはかなり高次元で使いやすいと思ってもいいです。

 

ただ、軽量ルアーは基本的に空気抵抗も大きいので、SVスプールの方が使いやすい事は間違いありません。

 

そして、あらゆる状況、ルアーに対応出来ると言ったらやはりSVスプールでしょう。

 

「俺はほとんど近距離でのショートキャストばかりだから、飛距離はほとんど気にしないよ」と言うアングラーでしたら、SVスプールの方がトラブルによるストレスは無くなる事は間違いないでしょう。

 

逆に、「少しでも飛距離を出したい、自分でもある程度コントロールしたい」というアングラーでしたらSVスプールはストレスを感じてしまうかもしれません。

 

「飛距離重視、自分でのコントロール感を大事にしたい」、と言うアングラーでしたらマグフォースZの方が良いと思います。

 

これらの事を考えると、ボートなどでショートキャスト重視、とにかくトラブルなく使いたい、もしくはトーナメンターとかだったらSVスプール、オカッパリで遠投重視、コントロール感を楽しみたい、と言うアングラーだったらマグフォースZの方が向いていると思います。

僕だったらこう使う

僕が使用する場合のマグフォースZスプールとSVスプールの使い分けをご紹介しますね。

バスフィッシング

マグフォースZスプール

・6.5フィートのMのロッドでオールラウンドに

・7フィートMHのロッドで飛距離重視、バイブレーション、ヘビキャロなど

 

SVスプール

・6フィート以下、L、MLクラスののショートロッドでミノーやライトテキサスなど、比較的軽めのルアーをワンハンドで投げる様なとき

・7~7.5フィートくらいのロッドでビッグベイトなど

・ボートでの釣り

・非常に風が強いとき

シーバスフィッシング

SVスプール

・10グラム以下のルアーを中心に使うとき

・風が非常に強いとき

 

マグフォースZスプール

・10グラム以上のルアーをメインに使うとき

・「どちらか一本」と言うとき

ライトソルト

SVスプール

・ベイトフィネス領域以外

トラウトフィッシング

SVスプール

・5~10グラムのプラッキング中心のとき

・非常に風が強いとき

 

マグフォースZスプール

・14グラム以上のスプーニング中心のとき

 

僕が使い分けるならざっとこんな感じになると思います。

 

シーバス、ライトソルト、トラウトのロッドに関しては釣り場によって変わってくると思うので、あえて書きませんでした。

 

バスフィッシングだと、例えば分かりやすいのでシマノのロンド品番を例に挙げると、15101でSVスプール1652でマグフォースZ、これだけでかなりのシチュエーションで使えますし、さらに1703+マグフォースZくらいあれば更に多くのシチュエーションをカバーできると思います。

【必見】スティーズA TWにSVスプール装着!有効な使い分けをご提案【まとめ】

いろいろ書きましたけど、SVスプールとマグフォースZスプール、どちらもかなり高次元でオールラウンドに使えるスプールです。

 

スティーズA TWを購入して、それからSVスプールを買い足す、それによってここまで様々なシチュエーションに対応する事が可能なのです。

 

スプール一個買い足すだけでここまでの事が出来れば、かなり凄い事ですよね^^

 

一般的なルアーフィッシングのほとんどに高次元で対応できます。

 

・トラブルレス性を重視、5~10グラムくらいのルアー中心ならSVスプール

・飛距離を重視し、7~14グラムくらいのルアー中心ならマグフォースZスプール

 

スティーズA TWを購入し、いざSVスプールを購入したのならこんな感じで選んで頂けるときっとしっくりくるハズです。

 

まあ、個人的にはマグフォースZの方が好きなんですけどね^^

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